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109

ひらお
循環器科内科
クリニック


〒276-0042
千葉県八千代市
ゆりのき台5-1-1
イーグル八千代ビル1F 
東葉高速鉄道 
八千代中央駅より
徒歩約5分
駐車場完備
TEL:047-487-1515 
FAX:047-487-1520
hirao@109.gr.jp

スギ花粉症・ダニアレルギーの舌下免疫療法 


対象:スギ花粉症・ダニアレルギ

年齢:6歳以上

治療開始時期:5月〜11月

治療期間:3年程度(1年目、2年目と徐々に効果があらわれます)

治療までの流れ

当院で、スギ花粉症・ダニアレルギーに対する舌下免疫療法を開始しました。スギ花粉症・ダニアレルギーを根治出来るかもしれません。アレルギー性鼻炎でお悩みの方には朗報です。舌下免疫療法についてご説明します。

免疫療法とは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少ない量から徐々に増やして体内にいれてアレルギー自体を治そうとする方法です。 免疫療法には、注射免疫療法と舌下免疫療法があります。

H26年10月に『シダトレン』という名前のスギ花粉を含むエキスが発売されました。更にH30年にシダキュアという錠剤が発売されました。 スギ花粉飛散中は多量の抗原暴露によって免疫反応が過敏に反応してしまうことがあるため、飛散時期には新たに免疫療法を開始できません。よって、治療開始の時期は、5月〜11月が適しています。ダニアレルギーに関しては、いつでも開始できます。開始時期をずらせば、スギとダニを両方治療することも可能です。

舌下免疫療法は通常、開始後数ヶ月から半年経過して、臨床的効果が発揮されます。 

また、1年目より2年目、3年目と継続することによって効果は向上し、有効性も安定します。このような治療経過をたどることが、他の治療法とは全く異なる点です。即効性はありません。また、治療終了後にも効果が持続する(長期寛解)ことが、舌下免疫療法の特徴です。治療を中断すると徐々に症状が再燃する例もあります。安全で簡便である反面、長期継続することが治療有効性の向上の鍵となります。 

舌下免疫療法はスギやダニによるアレルギー性鼻炎を完治し得る治療法とされています。しかし、全員に効果が有るわけではありません。舌下免疫療法の治療を行った方の20〜30%でアレルギー性鼻炎が完治し、30%以上でかなり楽になり鼻炎の薬の量が激減し、20〜30%で症状は有るが以前より楽ということです。残念ながら10〜20%では治療効果がありません。全体を見ますと80%以上の方に効果があります。 既に当院において治療を開始した患者さんのほとんどが、花粉症シーズンは、症状がかなり楽になったと言っています。
更に、スギ花粉症の舌下免疫療法を受けることにより、
・新規の喘息の発症の抑制 ・喘息発作の出現を予防
・別の新規アレルゲンに対するアレルギー性鼻炎の発症予防など、スギ花粉症以外にも効果がある事がわかっています。

【禁忌】主に以下の方は舌下免疫療法を受けることはできません。

  • βブロッカー(心臓・不整脈の薬)を服用している患者
  • 治療開始時に妊娠している患者(治療中に妊娠した場合は、継続可能)
  • 不安定な重症喘息を合併する患者
  • 全身的に重篤な疾患(悪性腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全、重症心疾患、慢性感染性疾患など)を有する患者
  • 全身ステロイド薬や抗がん剤を投与されている患者
  • 急性感染症に罹患している患者(風邪をひいた日は投与を中止する)

子どもの場合、6歳以上の患者さんが対象になります。

 副反応の発現を避けるために、以下の注意点をきちんと守らなければなりません。

・舌下への投与直後の食事、特に飲酒は避ける。
・舌下への投与後、2時間は激しい運動や入浴などは避ける。。

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【副反応例】
局所反応
・口腔内のかゆみ ・口唇の腫張 ・咽頭刺激感

全身性反応
・喘息発作 ・消化器症状 ・腹痛 ・嘔吐 など

稀ではありますが、海外の報告では、重大なアレルギー反応であるアナフィラキシーなどの副作用が報告されていますが、日本国内の治験例では、未だ1例も発症していません。舌下免疫療法におけるアナフィラキシーの出現率は、約1億分の1の確率と言われています。

舌下免疫の治療費は、医院での診察料と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたり3,000〜4,000円の負担(保険適応3割負担の場合)が掛かります。 スギ花粉の飛散時期だけでなく1年を通じて治療をしますので毎月ほぼ同額の治療費が掛かります。舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期に症状が出る可能性があります。その場合にも症状を抑える薬代などが必要になります。しかし、舌下免疫療法を行うことにより、スギ花粉飛散期の症状が軽くなれば、これまでよりも症状を抑える薬の量が減る可能性もあります。

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ひらお循環器内科クリニック